国際情勢 international affairs 2004 7 21

 多くの投資家が、アメリカのことを気にしていますが、
アメリカの命運は、サウジアラビア次第だと言えるかもしれない。
だから、アメリカは、サウジアラビアの独裁政権を支えるかもしれない。
 それでも、アメリカは、中東の民主化を主張している。
しかし、中東の民衆には、もともと反米感情が広がっており、
イラク人捕虜の虐待で、それが、さらに強化された。
 そうすると、中東が民主化されると、
次々と、反米国家が生まれる可能性がある。
 中東の民主化とは、
反米の独裁国家を民主化し、親米の独裁国家を保護するという政策かもしれない。
 もちろん、これは、ブッシュ政権だけの問題ではなく、
過去の政権にも、同じような問題はありました。

週刊誌から from weekly magazine 2004 6 23

ニューズウィーク日本版 2004 6.30
「サウジアラビア 王国崩壊へのカウントダウン」
「荒廃した首都の中で、王宮だけが豪華」
「GDPの実に25%が、王室に流れているともいわれる。」

 ここで、少し歴史を振り返ってみましょう。
ムハンマド(マホメット)は、富の独占を批判し、審判の日が近いと説きました。
この教えは、貧民層などに、燎原の火のごとく広がっていきました。
 しかし、これは、当時のメッカにおいて、
支配階級であった裕福な商人たちからは、危険思想とみなされました。
 そこで、ムハンマドは、商人たちの迫害を逃れるために、
メディナへ移住したのです。
これが、622年の「ヒジュラ(聖遷)」です。


































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